30 地獄の3丁目へようこそ(沼から覗く)

【なにもしない】

これが、本当に最後の占いになった。

そのあと、しばらく何も決めなかった。
何かを信じ直すこともしなければ、
前向きな目標を立てることもしなかった。
占いの結果を検索することもやめた。
それらしきアカウントも、自然と見なくなった。

楽になったわけではない。

不安が消えたわけでもない。

ただ、頭の中が急に静かになった。
空白ができた、という感覚がいちばん近い。
代わりに、よくわからないことを始めた。

誰に見せるでもない言葉を書いたり、
意味を探さない時間を過ごしたり。
それが何だったのか、
当時の自分にも説明はできなかった。
今なら思う。
あのとき手放したのは、
占いそのものではなかったのかもしれない。

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