20: 地獄の3丁目へようこそ(ツインレイ沼)

【シンクロニシティ】

あの手紙を渡してから、
偶然とは言い切れない出来事が、いくつか重なった。

最初は、
特別なことが起きたわけでもないのに、
胸がざわざわして落ち着かなかった。

夜になると、理由もわからないまま涙があふれてきて、
苦しくて、家の外に出た。

空には、綺麗な満月。

ツインレイプロセスに入ってから、
私は月を愛するようになっていた。

月カレンダーを見て生活し、
気分の浮き沈みも、
すべて月のせいにした。

そんな夜だった。

まず、
家を出たところで、
私は車にはねられた。

救急車に乗せられ、
搬送された先は、
隣町にある、先生の勤務する大学病院だった。

市内にも救急病院は、いくつもある。
それなのに、なぜここなのか。

その時、私はすぐに思った。

――引き寄せられている。

それだけでは、終わらなかった。

翌週、
今度は家族が交通事故に遭った。

連絡を受け、事故現場へ車を走らせた。
幸い、大事には至らず、
私は一足先に家へ戻った。

その帰り道だった。

私の運転する車の横の歩道を、
先生が歩いていた。

特徴のある歩き方ですぐにわかった。
――あ、先生だ。

勤務先の病院とは、まったく違う場所。
夜に、なぜこんなところを?

車を止めて声をかけるか、迷った。

でも、
「やめておけ」
そんな声が、頭の中で響いた。

……宇宙が、そう囁いたのだと、
当時の私は思った。

その翌日、
まだ新しい洗濯機が、突然壊れた。

私は、これらすべてに意味を与えた。

先生の病院に搬送されたのは、
「会いたい魂の片割れが、私を呼んでいるから」。

関係のない道路を歩いていたのは、
「私たちは、つながっている」という宇宙からのサイン。

洗濯機が壊れたのは、
「古いものを壊して、新しいものを受け入れる」
――ツインレイのルールのひとつ。

そうやって、
起きた出来事すべてに、
名前と理由をつけていった。

たぶん、私は、
それで幸せだったのだと思う。

私と彼の関係に、
次々とラベルを貼っていった鑑定師たちと、
同じことをしていただけだ。

そうすることで、
この「我慢大会」に、
意味を与えていた。

――今なら、そう思う。

タイトルとURLをコピーしました