【サイレント期間とは結局、
何だったのか?
──我慢大会】
サイレント期間と聞くと、
どこか神聖で、
意味のある時間のように聞こえる。
でも、私にとっては違った。
サイレント期間とは、
ただの我慢大会だった。
連絡しない。
会いに行かない。
気持ちを確かめない。
その代わりに、
何も起きない毎日を、
ひたすら耐える。
この我慢は、愛のため。
そう言い聞かせて、
自我を押し込める。
我慢しているのは、
私だけじゃない。
すべては、宇宙の采配。
――きっと、
間違いなく、
成長しているはず。
そんな自己暗示。
でもこの大会には、
勝者はいない。
負けても、
誰も責任を取らない。
私は、
そんな大会に、
たった一人で参加していた。
