【会えなくなる日に怯える】
自分の中に閉じ込めていた感情を炙り出し、
「これで自己統合は完了だ」と、疑わなかった。
そう。
統合は、もう間もなくだ。
――そう思っていた。
けれど実際には、
期待したようなことは何も起こらなかった。
私は自分に言い聞かせた。
「まだ、宇宙はタイミングじゃないと言っているんだ」
何が悪いのだろう。
やり方が違うのか。
これから、何をすればいい?
もう、これ以上できることなんてない……。
完全に、お手上げだった。
ツインレイプロセスが膠着状態にある一方で、
私の治療は順調に進んでいた。
抗がん剤の副作用と闘いながらも、6クールを完走し、
あとは最終の検査結果を待つだけの段階にきていた。
――治療が終われば、会えなくなる。
その現実が、日を追うごとに迫ってくる。
診察という名の
「先生に会えるイベント」が、なくなる。
統合していないまま、
会えなくなったらどうしよう。
毎日、気持ちだけが先走り、
心は少しも落ち着かなかった。
そんなとき、
また私の中の“悪魔”が囁き始めた。
「誰かに聞いたら?」
私は、また外側に答えを探そうとしていた。
この焦りが、
思いもよらない形で現実を動かすことになるなんて、
そのときの私は、まだ知らなかった。
